合宿内容

合宿を終えて2016
合宿が終わりました。

 僕は毎年、サニアパークを眺めながら、誓うことがあります。
 「来年はもっと強くなって帰ってきます」
 年によって、それは固い決意であり、またあるときは願いだったりします。
 
 今年のサニアパークは、これまでとまた違う景色に見えました。
 チームとしての一体感、成長、今後への期待、そして何より最高の5日間への感謝の気持ち。
 大切なことを指摘してくださり、成長の機会を与えてくださったファンタイムさん。
 僕たちのことを知らないのにも関わらず、自分のチームのように応援してくれた他校の生徒。
 サッカーというスポーツの素晴らしさを感じさせてくれたベルマーレユースチーム。
 峰の原クロカン。
 そして、何より君たちに対して。
 君たちが一生懸命頑張っている姿は本当に胸を打ちました。
 「練習が楽しいと思う余裕はないけれど、その日の練習が厳しければ厳しいほど、出ないと損だと思います」
 入部して間もない頃の1年生部員がそう話していました。
 その言葉を聞いたとき、僕は確信しました。
 このチームなら、1つになれる。
 4継のレースを見て涙を流し、駅伝を見て同じように緊張する。
 その子の苦しみは自分の苦しみであり、一人では越えられない壁でも、みんなと一緒だったらチャレンジそのものを楽しめる。
 そういうチームに。
 
 高校3年間。
 それは青春の煌きです。
 キラキラ輝いていていて、一瞬で過ぎていき、二度と戻ることはできない。
 友達と遊びに行くこと、イベント、たいていのことは大学生になってからでも、大人になってからでもできます。むしろ大人になってからの方が制限がなく、もっといろんなことができるようになる。
 でも、この5日間は、君たちにしか与えられていない。
 一瞬で過ぎゆく高校の部活動。
 これは高校生の君たちだけに与えられた夢を見る権利。
 誰しもがアスリートとして挑戦する権利を与えられているのです。
 大学に入って部活動ができるのは、一部のエリートだけ。
 社会人になったらプロだけ。
 君たちだけに与えられている希望の日々。
 ここで挑戦したことはこれから何年たっても色あせることなく、
 いつまでも、いつまでも君たちの心の中で光り輝くものとなる。
 かつて、僕が見た景色を君たちにも見てほしい。
 その想いだけでここまでやってきました。
 きっと、君たちなら僕が見た景色を、その先の景色を見ることができるはず。
 そのためにも、これまで以上に叱るときは本気で叱ります。
 それは、きっと未来の君たちからのメッセージでもあるから。

 そして、最後に、ほんの少しだけ正直に言います。

 かつての陸上部の輝きを、
 君たちが取り戻してくれた。
 ありがとう。
 



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