
合宿内容
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合宿が終わりました。
僕は毎年、サニアパークを眺めながら、誓うことがあります。
「来年はもっと強くなって帰ってきます」
年によって、それは固い決意であり、またあるときは願いだったりします。
今年のサニアパークは、これまでとまた違う景色に見えました。
チームとしての一体感、成長、今後への期待、そして何より最高の5日間への感謝の気持ち。
大切なことを指摘してくださり、成長の機会を与えてくださったファンタイムさん。
僕たちのことを知らないのにも関わらず、自分のチームのように応援してくれた他校の生徒。
サッカーというスポーツの素晴らしさを感じさせてくれたベルマーレユースチーム。
峰の原クロカン。
そして、何より君たちに対して。
君たちが一生懸命頑張っている姿は本当に胸を打ちました。
「練習が楽しいと思う余裕はないけれど、その日の練習が厳しければ厳しいほど、出ないと損だと思います」
入部して間もない頃の1年生部員がそう話していました。
その言葉を聞いたとき、僕は確信しました。
このチームなら、1つになれる。
4継のレースを見て涙を流し、駅伝を見て同じように緊張する。
その子の苦しみは自分の苦しみであり、一人では越えられない壁でも、みんなと一緒だったらチャレンジそのものを楽しめる。
そういうチームに。
高校3年間。
それは青春の煌きです。
キラキラ輝いていていて、一瞬で過ぎていき、二度と戻ることはできない。
友達と遊びに行くこと、イベント、たいていのことは大学生になってからでも、大人になってからでもできます。むしろ大人になってからの方が制限がなく、もっといろんなことができるようになる。
でも、この5日間は、君たちにしか与えられていない。
一瞬で過ぎゆく高校の部活動。
これは高校生の君たちだけに与えられた夢を見る権利。
誰しもがアスリートとして挑戦する権利を与えられているのです。
大学に入って部活動ができるのは、一部のエリートだけ。
社会人になったらプロだけ。
君たちだけに与えられている希望の日々。
ここで挑戦したことはこれから何年たっても色あせることなく、
いつまでも、いつまでも君たちの心の中で光り輝くものとなる。
かつて、僕が見た景色を君たちにも見てほしい。
その想いだけでここまでやってきました。
きっと、君たちなら僕が見た景色を、その先の景色を見ることができるはず。
そのためにも、これまで以上に叱るときは本気で叱ります。
それは、きっと未来の君たちからのメッセージでもあるから。
そして、最後に、ほんの少しだけ正直に言います。
かつての陸上部の輝きを、
君たちが取り戻してくれた。
ありがとう。
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