おはようございます。
いよいよ明日、全国高校駅伝東京都予選会です。
<前日ミーティング>
今日のミーティングでは、必要な物の配布などを行い、当日の流れを確認しました。
あとはゆったりと、落ち着いて、当日を迎えてください。
思い返してみれば、本当にいろんなことがあった半年でした。
顧問の立場からすれば、去年初めて陸上部の顧問になり、自分がイメージしている部活の姿と、それまでの陸上部の在り方に大きな隔たりがあり、大きな波がありました。そして、2012年を迎えて、元旦のランニング中に不思議な予兆を経験し、何となく今年は凄いことが起きそうだと思っていました。
そして、新入生歓迎会に向けて半年前から準備していたスライドショー、部員が一生懸命走っている格好いい姿を普段は見てもらえない分、この機会に新入生にしっかりみてもらいたい!という気持ちで作りました。歓迎会前日はワクワクして眠れませんでした。そして、現在の幹部たちの当日の話。自分もホールで見ていました。それまでいろんな部活が面白おかしく説明している中で、陸上部のスライドショーが流れたあと、雰囲気が一瞬にして変わったのを感じました。そこで、君達が言った言葉は、本当に清清しく、立っている姿勢一つとっても伝わるものがあったと思います。そして、最後の一礼。何も指示していませんでしたが、君たちの心の真っ直ぐさが自然とそうさせたのだと思います。
僕は一人、泣いていました。教員室に戻ってきてから、高1の担任の先生に、陸上部の説明、何だか本当に清清しくてよかったです、と言われたときは本当にうれしかったです。
そして、幹部を中心に説明会への呼びかけを行い、歓迎会のあと、説明会の会場に向かいました。そこには、目を見張るほどの新入生が集まっていました。その時、僕は元旦の予兆が何だったのか、わかった気がしました。
今年はきっと何か起きる。
そこに集まってくれた新入生全員が陸上部に入ってくれたわけではありません。来年は、集まってくれた人全員に陸上部の良さが伝わるように、新しい幹部と一緒にもっともっと工夫していきたいと思います。もちろん、法政高校陸上部の良さを包み隠さず伝えるという意味であって、面白おかしくするという意味ではありません。
そして、縁あって、現在の8人の新入部員が入ってきてくれました。
中学から陸上をしていたのは、短距離の齋藤さん、谷川さん、中距離の松野さん、長距離の奥野君だけで、実質、みんなで一からスタートする形になりました。最初はフォームも定まらず、本気で走ってもジョックのようなスピードしか出なかった新入生たちが、厳しい練習を積んでいく中で、大きく成長していくのを見るのは、驚きであり、やりがいを感じさせるものでした。
今年から発足させたコーチ制度で、星川コーチ、そして田中コーチという強力な助けを得て、法政高校陸上部がこれからも成長し続けるサイクルを生み出すことができました。
その後の春のトラックシーズンを終え、夏合宿に突入しました。同じ目的を持ったもの同士が、24時間を共に、走るための最高の環境で過ごす充実感は、今でも忘れられません。・・・早く夏合宿に行きたいですね。
とにかく、ひたすら、君たちは走り続けてきました。努力は必ず報われます。他の学校と比べても、負けていません。もちろん、去年からのスタートなので、まだまだ強くなるために必要なことが全てできているとは言えません。甘い部分もたくさんあります。それでも、僕には一つだけ譲れない信条があります。それは、部員の望むこと、そして顧問の望むこと、両方が一致しないと本当の意味での成長にはつながらない、という考え方です。僕の気持ちに、君達が答え、少しずつ、少しずつ、でも確実に変化していく部活をお互いに作り上げてきました。一緒に作り上げてきたからこそ、自信をもって言えることがあります。
君たちは間違いなく最強の陸上部員だ!
自信を持って、行ってこい!
Playing for yourself wins trophies; playing for your team wins championships.
Tommy Lasorda(manager of the LA dodgers baseball team)
|